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イベント報告

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イベント報告(2024年)


2024国際理解講座①

ミャンマーの子どもたちの願い

~彼らの置かれた現状

講 師 ナン ミャ ケー カインさん(京都精華大学特任准教授)
    安田 直史(やすだただし)さん(近畿大学社会連携推進センター教授)
日 時 2024年4月28日(日)
会 場 東リいたみホール
参加者 100人    
主 催 兵庫県ユニセフ協会 伊丹ユネスコ協会
共 催 伊丹市
※この講座は公益信託兵庫県婦人会館ユネスコ基金から助成を受け実施しました。

ウクライナやガザに注目が集まる中、ミャンマーでも戦闘が続いています。 2021年2月のクーデター以降、ミャンマーでは治安の悪化や景気の低迷、物資の不足により人口の3分の1に当たる1860万人が人道支援を必要としています。 軍に対する市民の抗議運動が始まり軍の弾圧は激しくなりました。内戦のような事件が起き人々が命を落とすことも増えています。

カインさんは、ミャンマーの地理・民族・宗教などの特徴や、1988年の2回目のクーデター以前の国民経済の特徴、教育と進路先、医療事情について話され、 また、3年前に起きた3回目のクーデターによって市民生活にどのような変化が起きたか、子どもたちが思うように学校へ通えない現状について話されました。
カインさんは「子どもたちは、先生や看護師になりたい、友達と遊びたいと夢を語りますが、 先ず生き延びる事が一番の課題」と考えておられます。生きることもままならない現状があります。

安田さんは、子どもたちの願いはゆっくり眠れる、安心して遊べる・学べること、そのような環境があることが一番ではと話されました。
最後に、クーデター後に徴兵制が始まり、ミャンマーのたくさんの若者が日本に来ています。失望を与えないように学校で受け入れられないか、地域で受け入れられないかなど、我々ができる身近な支援を考えていきたいと、締めくくられました。


左:ナン ミャ ケー カインさん   右:安田 直史さん


<講師プロフィール>

ナン ミャ ケー カインさん(京都精華大学特任准教授)
1989年に来日し、立命館大学で経営学を学び、同大学で国際関係学博士号を取得。卒業後は複数の大学で非常勤講師を務める。通訳・翻訳業のほか、母国ミャンマーでは日本語学校や出版社の運営にも携わる。

安田 直史さん(近畿大学社会連携推進センター教授)
医師。大阪大学医学部、ジョンズ・ホプキンス公衆衛生大学院卒。国立国際医療センター、JICAを経て2005年からユニセフ職員としてミャンマー、ベトナム、タンザニアの保健、衛生、HIV、母子保健対策に関わる。


世界のともだちとこころをつなごう

第22回 ユニセフのつどい

日 時 3月2日(土) 12:00~15:30 
会 場 コープこうべ生活文化センター
参加者 約180人
主 催 兵庫県ユニセフ協会
後 援 兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会、(公財)兵庫県国際交流協会、JICA関西、兵庫県子供会連合会、コープこうべ
協 賛 神戸YMCA、神戸YWCA


ユニセフのつどいは、子どもの未来をともにつくる兵庫県ユニセフ協会のお祭りです。
幼児から大人まで約180人が参加したユニセフのつどいは、笑顔に包まれながら終了しました。
ご参加ありがとうございました。

■■プログラム■■
 ■ワールドマーケット/ユニセフひろば
 ■賀川賞授与式
 ■募金贈呈式
 ■講演会「For Every Child 世界の子どもたちの現在(いま)」
 ■わくわくワールドカフェ
 ■みんなで踊ろう!ネパールダンス


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■■講演会■■
「For Every Child   世界の子どもたちの現在(いま)
 講師 ロビンソン・麻己さん(UNICEF東京事務所副所長)

15年ぶりに帰国したロビンソンさんは、ニューヨーク本部公的パートナーシップ局の一部であるUNICEF東京事務所の副所長として、 日本政府、主に外務省に対して子どもの権利アドボカシー活動、開発援助資金の調達、JICAとの技術協力の促進などを行っています。

ロビンソンさんは、 ガザやスーダン、バングラデシュのロヒンギャ難民の子どもたちが置かれている厳しい現在(いま)の状況をデータとともに丁寧に説明されました。

また、気候変動や紛争などで緊急人道支援が増えてきています。支援が皆に届くように、誰一人取り残さないために、人道支援活動に際しては、ユニセフやWFPやUNHCRなどの人道機関が個別に活動するのではなく、 支援内容を11の分野に分け、リードする機関を指定しています。ユニセフは水と衛生・栄養の分野ではリードとして、教育・子どもの保護の分野では共同リードとしてリーダーシップを発揮しています。

今、JICAや日本企業との連携によりワクチンを低温管理し、届けるのが困難な地域で暮らす人々のもとにもワクチンを届けるという「ラスト・ワン・マイル」支援は、 日本の支援によってコロナも乗り越えられたと海外で紹介されています。 そして、日本は国際保健の分野でリーダー的存在になっています。

最後に、海外で得る情報と日本で流れる情報は違う場合があります。自分から情報を取り、知ることから始め行動につなげよう、 日本に生まれた日本人としての支援があるのではないかと思うと締めくくられました。


【参加者からの質問】
Q1)気候変動のスライドでガボンあたりの色が薄かったのはなぜですか?
A1) データは以下のドキュメントから使用しています。スライドで使用した地図は、様々なデータを重ね合わせ、環境による影響が子どもに及ぶレベルを示したものですが、 このドキュメントをよくよく見ると、ガボンの辺りは水が豊富、飲料水や衛生施設の整備が他のアフリカ諸国よりも整っている、鉛の血中濃度がガボンの辺りの子どもは比較的低い、 などといった特徴が見てとれます。上位中所得国でもあり、総合的な環境政策「緑のガボン」が政府の政策にあったりと、近隣のアフリカ諸国とは少し異なった背景が影響しているものと思います。
https://www.unicef.org/media/105376/file/UNICEF-climate-crisis-child-rights-crisis.pdf

Q2)難民を移民として先進国に受け入れてもらうことはできないのでしょうか?
A2)難民支援、特に政策に関わる部分は基本的にUNHCR難民高等弁務官事務所がリードをとって行っています。詳しくはUNHCRのホームページからもいろいろ情報を得られると思います。
https://www.unhcr.org/jp/unhcr_and_refugees
https://www.unhcr.org/

*プロフィール



国内の大学を卒業後、経済産業省の外郭団体で勤務。英国でジェンダーと開発の博士号を取得。 2008年よりUNICEFエチオピア事務所でインターン、コンサルタント、JPOとして子どもの保健に携わった後、 同事務所で正規職員として保健に携わる。 バングラデシュ事務所、ルワンダ事務所を経て、2023年から現職。

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■■賀川賞授与式


チームやんだくない様、当協会前事務局長 福井康代様は、 2023年度
賀川賞を受賞されました。2月17日賀川記念館で 授与式が行われましたが、
つどいの中でも賀川記念館 館長 馬場様よりお言葉をいただきました。



■■募金贈呈式


兵庫県立伊川谷高等学校様からはトルコ地震への募金をいただきました。
神戸市立盲学校様はユニセフ支援ギフトを途上国の子どもたちにプレゼントされました。
当協会会長 黒木稔よりお礼を申し上げました。ありがとうございました。


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■■参加団体の紹介
ホール内で行われたワールドマーケットには10団体がブースを出展、ホワイエのユニセフ広場には2団体が出展、ユニセフコーナーも設けらました。


伊川谷高校 ボランティア部
地域の子どもたちにSDGsを伝える活動をしている。

石光商事株式会社
コーヒーの売り上げは全額ユニセフ募金にいただきました。ありがとうございました。

(一社)神戸YJB (神戸ヤングじじばばの会)
バルーンなどの体験活動で子どもたちと交流。

チームやんだくない
東日本大震災の被災地を支援している


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■■ワールドマーケット
ホール内で行われたワールドマーケットには10の団体がブースを出展し、フェアトレードを中心とした商品を販売しました。
カラフルで素敵なデザインの品々。買うことが支援に繋がり、お喋りもはずむ楽しい時間になりました。


 ■■進行役
  司会進行は、ユニーズの高校生・大学生が務めました。




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■■わくわくワールドカフェ
会場内でいくつかのグループに分かれて話し合うプチワークショップ。世界の各地で支援活動をしておられる方々の話を聞いたり、質問をしたり・・・。知ることから始まる次の一歩。素敵な時間になりました。







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■■ホワイエの様子

 
(左)子どもたちはバルーンもくーまんも 大好き、笑顔があふれていました。
(右)大人も子どもも粘土細工に夢中でした。

 
(左) 願いを込めた鳩ふうせんの寄せ書きは閖上へ届けられました。
(右) たくさんの団体・学校園から多額の募金や外国コイン募金が寄せられました。皆さまありがとうございました。



世界中の子どもの権利が守られることを目指して、 ユニセフのシンボルであるロゴに掲げられている言葉「for every child すべての子どものために」。皆さんの想いを書いていただきました。

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■■みんなで踊ろう!ネパールダンス
日本で暮らすネパール人の子どもたちの学習支援や母文化母語支援を行っている団体「セワスクール」の皆さんにダンスを踊っていただきました。 最後は会場の皆さんと一緒に踊りました。会場は笑顔があふれ、心も一つになり、世界の子どもたちとのつながりを実感できたひと時でした。










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若者の地域活動を応援するポータルサイト「Konoyubi. 」広報隊の高校生メンバーがつどいの取材記事をアップしてくださっています。
こちらもご覧ください。「ユニセフのつどい」Konoyubi .広報隊 レポート






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